発達障害アスペルガー症候群(ASD)特徴。タイプ別まとめ
先天性の脳機能障害発達障害の中に自閉症スペクトラム(ASD)があり、その中にアスペルガー症候群がある。
近年、自分は該当するのではないかという不安を抱えている人は増えているだろう。
そう思いネットで色々調べてみるものの、 いまいちピン!とこない事もあるかと思う。
その理由は、ほとんどの場合、発達障害アスペルガーというものが細分化されていないままの情報が載せてあるので、当てはまったり当てはまらなかったりするのだ。
さらに、あいまいな診断名で大きな総称である自閉症スペクトラムという診断名が使われてきているということだろう。
ここで書いてある情報は、元カウンセラーで高IQ当事者の観点からのもので細分化して具体的に書いているので、他では見られないものでわかりやすいのではないかと思う。
そもそも、アスペルガー症候群というのは種類が5つある。
症状は共通しているが、特徴はタイプごとに異なる。
上記のオリジナルの表を見ていただいたらおわかりになるかと思うが、発達障害アスペルガー症候群には
- 孤立型
- 受動型
- 積極奇異型
- 尊大型
- 大仰型
の5つのタイプがある。
これらのタイプ別に特徴をまとめていこう。
さらにわかりやすくするために、発達障害アスペルガー症候群だと思う有名人や芸能人も例にあげていこう。
- 発達障害アスペルガー症候群の各タイプ共通の特徴
- アスペルガー症候群孤立型の特徴
- アスペルガー症候群受動型の特徴
- アスペルガー症候群積極奇異型の特徴
- アスペルガー症候群尊大型の特徴
- アスペルガー症候群大仰型の特徴
- 最後に
発達障害アスペルガー症候群の各タイプ共通の特徴
- ニュアンスや暗黙のルールを感じ取る事が苦手なので、言葉を額面通りに受け取る事が多い
- 「白か黒」・「0か1」の極端な思考をするため、グレーな事がわかりづらい
- 抽象的な言葉が理解しづらく、具体的な言葉で言われないとわかりづらい
- 適度な休憩も取らず、何時間も好きな事や興味のある事を実行し続ける事が多い
- 興味や関心のない事は苦手で、あまり成長しない
- 急な予定の変更に対応に対応しづらく、変化を嫌う
- 人の気持ちを感じ取るのが苦手なため、雑談が苦手
- 心理的こだわりから、猫背やO脚や首前傾など、何かしらの姿勢崩れが目立つ
- 根は真面目
- 恐怖心が強く、普通の人が怖がらないような些細な事を怖がったり、嫌がる
- 空想癖がある
- コンプレックスが強く自己肯定感が低いため、自分の事を認められない
- 視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚などに「過敏」もしくは「鈍麻」が見られる
- 好きな事や興味のある事に集中している時、周囲の人の声が聞こえない
アスペルガー症候群孤立型の特徴
孤立型とは、発達障害アスペルガー症候群の中でも以下のような内面の特徴が「目立つ」タイプだ。
- 頭がよくて理屈っぽく、理論的・合理的な「思考型」
- 表情に乏しいことが多い
- 人間関係の構築を避ける
- IQが高く、EQが低い人が多い(感情よりも思考が働くことが多い)
- 人間関係が苦手な事が多い
- 一人でいる時間を大事にする
- こだわりや自分ルールが他のタイプよりも強い事が多い
- 得意な事を追求するととんでもない才能を発揮する事が多い
発達障害アスペルガー症候群の中でも、頭のいいタイプであるがゆえに孤立してしまうようなイメージだ。
「変わり者」と呼ばれる、過去の偉人たちに多いタイプだ。
歴史上の偉人の中には、発達障害アスペルガー症候群だと思われる人が多いと言われているが、そういう人たちのほとんどが、この「孤立型」と言われている。
アスペルガー症候群孤立型だと思う有名人は2人いる。
実は、この2人は発達障害アスペルガー症候群ではないかという噂は出ている。
そして、その2人とは、
- Apple創設者、スティーブ・ジョブズ
- ロシア、プーチン大統領
この2人だ。
アスペルガー症候群孤立型だと思う有名人
アスペルガー症候群孤立型だと思うスティーブ・ジョブズとロシア、プーチン大統領の生い立ちやエピソードを一応まとめてみた。
Apple創設者、スティーブ・ジョブズ
以前、この人の伝記を半分くらい読んだ事がありうろ覚えな部分もあるが、アスペルガー症候群孤立型らしいエピソードがいくつかあったので、紹介していこう。
- メンター(師匠)である父親を超えた瞬間の確信
- 商談の時に机の上に足を置いて話しを進めた
- ガン克服のために選んだ手段
メンター(師匠)である父親を超えた瞬間の確信
スティーブ・ジョブズは産みの親の事は知らず、里親に育てられた。
育ての父親は自動車整備士だ。
そんな父親の影響で、幼少期の頃から自動車いじりをしていた。
小学生か中学生か高校生の時かは忘れたが、父親がまだ到達していないところに到達してしまった。
自分の中に「確信めいたもの」があったのだ。
父親は最初スティーブ・ジョブズの話しを信じていなかったが、彼の説明を聞いていくうちに超えられたと感じた。
ハイレンジ領域の高IQ(145以上)の人にはよくある感覚、「確信めいたもの」。
さらに、発達障害アスペルガー特有の追求力・こだわり・集中力が助力になったのではないかと考える。
商談の時のまさかの行動
スティーブ・ジョブズは自分が考えたものを使って欲しいと、企業に出向いて商談をしていた。
その商談の場では、お互いにソファーに腰をかけていた。
しかし、スティーブ・ジョブズは足を地面に置かずに机の上に置いていたので、当然その大きな態度に相手が怒ってその商談は無効になった。
これは孤立型というより、孤立型から派生した「尊大型」の特徴だ。
このタイプにはとにかく大きな態度に出てしまうという特徴がある。
ガン克服のために選んだ手段
スティーブ・ジョブズは晩年ガンと闘病していた。
しかし、その闘病方法は自力で食事療法で治すというもの。
これはアスペルガー症候群孤立型の人には割と見られる行動だ。
どういうことかというと、問題を自分の頭で考えて解決・攻略させるという道をよく選ぶということだ。
ロシア、プーチン大統領
この人は、何と言っても何かを見透かしているような目つきが印象的だが、この人にはとても面白い噂がある。
「陰謀論」というものをご存知だろうか?
世の中は情報により操作をされていて、歴史や戦争や病院なんかも全て、一部の金持ちがさらに金持ちになるために仕組まれたものだというのが陰謀論というものだ。
この陰謀論の中には、噂の域を出ないものから信じがたい事実まであるが、賛否両論だと思う。
そんな世の中の陰謀論だが、世界中の政治家の中で唯一、真実を知っているのが
「ロシア、プーチン大統領」だけだという噂がある。
アスペルガー症候群受動型の特徴
受動型とは、アスペルガー症候群症候群の中でも以下のような内面の特徴が「目立つ」タイプだ。
- わからない事自体がわからないので、わからなくてもわからないと言えない
- 自分の感情がよくわかっていないので、自分の事を話すのが苦手
- 自主性がなく自己主張をあまりしない
- 他人に流されることが多く、人に騙されることも多い
- 言葉通り受け取る
- 「あれ」や「あそこ」と言われてもピンとこない
- 「ん〜」や「う〜ん」とよく言い、言葉が出づらい
- 人に騙されやすい
- ストレスに鈍い
- 自分の事を聞かれたり、自分の事を話すのがすごく苦手
- 周囲の人間から「幼い部分がある」と思われている事がある
アスペルガー症候群受動型だと思う有名人
アーティスト、ダイヤモンドユカイ
おそらく未診断かつアスペルガー症候群の自覚がない「サイレントアスペルガー」。
ダイヤモンドユカイさんは元々アーティストでバンドマンのボーカルをしていた。
その頃のエピソードとしては、急にキレることがあって他のメンバーとの関係も悪くなっていたという話しがある。
そして、最近バラエティ番組に出演している時のトークを聞いていても、「言っている意味がよくわからない」などの天然発言もしている。
アスペルガー症候群積極奇異型の特徴
積極奇異型とは、アスペルガー症候群の中でも以下のような内面の特徴が「目立つ」タイプで一番嫌われやすいタイプの一つだ。
- 一方的によく喋る(心理的な距離が近い )
- IQが低く、EQが高いが多い(思考型ではなく感情型)
- 人に騙されやすい
- 人間関係において一番積極的なタイプ
- 心理的距離感や物理的距離感の把握がしづらい(ボディタッチ・馴れ馴れしい)
- 周囲の人間から「幼い部分がある」と思われている事がある
- 特に男性の当事者の場合は、人から「近い!近い!」と言われた事がある
- 「思考」よりも「感情」優位な人が多く、「気づき」が少ない
- 金銭管理が苦手
アスペルガー症候群積極奇異型だと思う有名人
お笑いトリオ、パンサー尾形
「サンキュー!」でおなじみのお笑いトリオパンサーの尾形さん。
おそらく未診断かつアスペルガー症候群の自覚がない「サイレントアスペルガー」。
彼は芸能界ではゲスなどと言われているが、なっさんから見るとただただ素直なだけという印象。
女性に告白をするシーンでも「全てが好きだ」と言えばいいのに、「全てが好き、胸もケツも。」と言っていた。
アスペルガー症候群尊大型の特徴
アスペルガー症候群尊大型は、孤立型をベースに他責要素が加わったようなタイプで、一番嫌われやすいタイプの一つだ。
- なんでも人のせいにする
- 正論をよく言う
- 怒りやすい
- 自分のことしか考えていない
アスペルガー症候群の男性の妻が、うつとよく似た症状になる「カサンドラ症候群」になってしまうのも、
実は夫がアスペルガー症候群だからということではなく、
アスペルガー症候群尊大型だからということが多い。
このブログの筆者であるなっさんは、元尊大型で妻をカサンドラ症候群に追い込んでしまいそうになったことがあって、尊大型の要素を抜いていったのでよくわかる。
そして、そんなアスペルガー症候群尊大型と職場や街中で接する事になると、被害を被る事もあるかもしれない。
人のせいにして正論を言うだけでなく、気難しいという特徴も併せ持つ。
こだわりが半端じゃないのだ。
一時期流行したドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の男性主人公(アスペルガー症候群孤立型)に、
- 人のせいにする要素
- 怒りやすい要素
を加えたようなタイプだ。
アスペルガー症候群尊大型の人のイメージしやすくするために、なっさんが個人的にアスペルガー症候群尊大型だと思う有名人を挙げていこう。
- 漫画家、通称えびっさんこと蛭子能収
- お笑いコンビ、ウーマンラッシュアワーのクズこと村本
の二人だ。
アスペルガー症候群尊大型だと思う有名人
漫画家、通称えびっさんこと蛭子能収
おそらく未診断かつアスペルガー症候群の自覚がない「サイレントアスペルガー」。
実際に「水曜日のダウンタウン」で放送された蛭子能収さんのことを、発達障害アスペルガー症候群尊大型だと思うエピソードをまとめてみた。
プリン惨殺事件
息子の友達が蛭子能収さんの留守中に家に遊びにきた。
楽しみにとっておいた冷蔵庫の中にあるプリンを勝手に食べられた。
許せなかったので、後日漫画の中で惨殺した。
→この事実に対して蛭子能収さんは、
笑いながら「漫画の中では自由に人が殺せるんですよ」と言い放つ。
出演者に挨拶をしない
同じ番組の出演者に挨拶をしない。
→この事実に対して蛭子能収さんは、
「いちいち挨拶された方が迷惑だから、他の人たちも絶対そうだ」と主張。
定食屋での夕食シーン撮影事件
夕食シーンを撮影するためにスタッフが定食屋をようやく見つけた。
店主は深夜にも関わらず快諾してくれた。
出されたえび料理に対して、「えびちっちゃーい」と言った。
優しかった店主が激怒「今言ったの誰だー!」。
スタッフが頑張ってフォローに入るが、店主の怒りはおさまらずロケは中止。
→この事実に対して蛭子能収さんは、
「そんなことで怒る店主が悪い」
「ちっさかったけど美味しかったと言った」と主張。
そして、スタジオとの中継の電話をいきなり切った。
スタジオでは犯罪者のような理論だと避難された。
マネージャー口説き事件
奥さんが亡くなった2ヶ月後、女子マネージャーを自宅に呼び出し、奥さんの遺影の前で口説いて体を迫った。
→この事実に対して蛭子能収さんは、
「奥さんに悪いことをしたとも思わず、しかも誰でもよかった」と主張。
感動シーンでの事件
特別な人が亡くなって特別な思いで葬式にいったという、感動的なシーンの手紙を読んでいるときに、爆笑していた。
この事実に対して蛭子能収さんは、
→「今までそんなことで悲しくなったことはない。その場にいたスタッフたちも悲しくもないのに悲しい演技をしているから笑ってしまった」と主張。
→「あの話しを聞いていた人たちは、あのまま悲しい演技をすることが辛かったと思うから自分のおかげで助かったと思う」と主張。
賭博事件
賭博の現行犯で逮捕されても、ラスベガスでカジノを楽しんでいた。
この事実に対して蛭子能収さんは、
→「不謹慎ではない」と主張。
自分の孫たちに対して
蛭子能収さんは孫が5人いるが、興味がないので名前を覚えていない。
この事実に対して蛭子能収さんは、
→「自分の子供を欲しいと思ったことは一度もない」。
→「生まれてきたけど、カワイイと思ったことはない」と主張。
お笑いコンビ、ウーマンラッシュアワーのクズこと村本
おそらく未診断かつアスペルガー症候群の自覚がない「サイレントアスペルガー」。
実際に「水曜日のダウンタウン」で放送された蛭子能収さんのことを、発達障害アスペルガー症候群尊大型だと思うエピソードをまとめてみた。
「なぜ相方をよく変えるんですか?」というスタッフの問いに対し、
→「みんな僕のストイックさについて来れなくなった」と主張。
→さらに「辞めていったヤツがクズだ」と主張。
相方のことを寄生虫と言い、
元相方のことを永遠の扶養家族と言う。
アスペルガー症候群大仰型の特徴
「孤立型」の内容と同じ。
それに加えて以下の内容も加える。
- 他の人と比較しても過剰な敬語を使いがち
- 他の人と比較しても動きがゆっくり
- 自分の中の「理屈」や「ルール」を「普通」や「常識」だと感じ、人の事を指摘してしまうか指摘したくなる
最後に
アスペルガー症候群に限らずなんでもそうだが、「アスペルガー症候群」という大きいくくりで見て、「アスペルガー症候群=嫌われ者」と判断するのはやめてほしい。
なんでも細分化することが重要なのだ。
上記のように嫌われやすいタイプのアスペルガー症候群の人もいるが、
多くのアスペルガー症候群の人は
- 真面目
- 素直
- 正直
な特徴が前面にでている人が多い。
「アスペルガー症候群=嫌われ者」というレッテルを貼る人がネットを中心に増えている。
そして、これはちょっとした社会現象になっている。
繰り返すようだが、アスペルガー症候群に限らずなんでも細分化してみてほしい。
そうすることで、「情報の実態」が見えやすくなる。
ということは、嘘に溢れたネット情報に騙されにくくなるということだ。