【雑談会話】苦手・できない原因。アスペルガー症候群(ASD)の特徴
2019年2月27日更新。
アスペルガー症候群は、発達障害の中の自閉症スペクトラムの中に分類されている。
そんなアスペルガー症候群の人は雑談や会話が苦手というな特徴をもつ人が多い。
このブログの筆者であるなっさんもそうだ。
そういう特徴を持っていると、友達もできにくく孤立してしまう。
その苦痛は当事者にしかわからない。
しかし、だいぶ訓練したので今は会話の主導権を握ることもできるようになって友達を作ることもできるようになったが、
かなり苦労したし今でも手を抜くとうまくできないこともある。
では、なぜアスペルガー症候群の人は雑談や会話が苦手という特徴を持つ人が多いのだろうか。
アスペルガー症候群は雑談や会話が苦手・できない原因
アスペルガー症候群は生まれつき感情把握機能が低下している
アスペルガー症候群は、先天性の脳機能障害だ。
そして、生まれつき感情把握機能が低下している。
そのため、感情や感覚を使うようなものが苦手という特徴をもつ場合が多い。
雑談や会話もそうだが、空気を読むことや暗黙のルールを把握することも苦手な特徴をもつ場合が多い。
だから感覚で把握するのではなく、頭で理解することが増える。
感覚でわからないのなら頭で理解してしまえばいいのだ。
それが、アスペルガー症候群当事者の処世術の一つだ。
そんな状態に加え、
- 雑談の中では主語や目的語を省いて話す人が多く
- 「アレ」や「コレ」など、曖昧な表現を使う人が多い
という環境がありふれているせいで、なかなか雑談や会話がスムーズにいかない。
ワーキングメモリーの低下
そして、もう一つ原因があるようだ。
雑談や会話が苦手な原因の一つは、「ワーキングメモリー」という短期記憶能力が低下しているためだと、発達障害専門家が語っている。
そして、話す内容と目的が決まっている場合はアスペルガー症候群の人でも会話をソツなくこなす事ができるようになるようだ。
その内容を引用してみた。
恋愛における会話は、ほとんどが目的のない雑談です。
恋愛に限らず、すべての会話の9割くらいが実は雑談なのですが、それでも仕事上の打ち合わせなどであればまだマシです。
話す内容や目的がだいたい決まっていて、自分の経験や専門知識を使って答えることができるからです。
実際、僕の来談者の中には、電話オペレーターをしているアスペルガーの女性が何人もいます。
顧客からの質問やクレームに応える仕事ですが、その内容はパターンがだいたい決まっており、回答はすべてマニュアル化されています。
話すべき内容と目的がきっちり決まっている場合は、アスペルガーであろうとソツなく会話できるのです。
数少ない友達との会話も同じです。アスペルガーの人は、共通のマニアックな趣味を持っているアスペルガー同士で友達になることが多いものです。
引用元はコチラ。
ASDは雑談が苦手な人が多いです。自分の要件が済んだたらそこで興味関心が終わってしまうので、そこから関心のない話に付き合わされるのが苦手なのです。
— 発達障害者の背中を支える妹bot (@isam3lbot) 2018年1月18日
しかし定型社会ではこの雑談力こそがお互いの絆を高めるために重要視されており、この傾向がASD当事者の評価を不当に下げているのです。
【雑談会話】苦手・できない原因。アスペルガー症候群(ASD)の特徴、まとめ
- アスペルガー症候群の人は、雑談や会話が苦手・できない人が多い
- 原因の一つは、先天性の感情把握機能の低下
- 原因の一つは、先天性のワーキングメモリーの低下
- 訓練をすれば良くなる