アスペルGUY

高IQギフテッドと発達障害のアスペルガー症候群(ASD)の2E。元カウンセラー、元mensa会員。ここだけの超専門的な情報や知識などを書いている当事者ブログ。他にも精神障害・ADHD・IQや知能指数・mensaの事なども書いている。幼少期からの重度の不眠症や自律神経失調症を独学と分析により完全克服した経験がある。

 

 

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先天性の二重人格の原因。アスペルガー症候群の特徴〜自分の中の両極端な二人〜

アスペルガー症候群は、発達障害の中の自閉症スペクトラムの中に分類されている。

 

そんな発達障害アスペルガー症候群の人は、頭の中に両極端な二人がいて、

「自分は二重人格のようだ」と感じてしまうようなことが多い。

 

二重人格と言っても、解離性障害の解離性同一性障害(多重人格)のことではない。

人格が自分の中に二人いるというよりも、頭の中に「両極端な思考」が二つあるという感じだ。

 

まるで、「天使と悪魔」のようだと表現する人も珍しくない。

  • どちらの意見を聞けばいいのか
  • どちらのいう通りにすべきかわからない

という。

 

そのために、自分の気持ちや本音がどっちなのかわからず、アスペルガー症候群当事者の人が苦しんだり、周囲の人も接し方に困ることも珍しくない。

 

なぜ、アスペルガー症候群の人は二重人格のようになるのだろうか?

そして、どうすれば、またはどう考えれば生きやすくなるのだろうか。

 

アスペルガー症候群が二重人格のように感じてしまう原因

アスペルガー症候群は先天性の脳機能障害だ。

生まれつき脳の作りが他の人とは違うのだ。

 

定型発達者、いわゆる「普通の人」と比べて、見えやすいところや感じやすいところで根本的に言える違いは、「情緒障害」的なところだろう。

 

「感情把握機能」が低下していて、自分の感情や他人の感情が把握しづらいということだ。

 

通常なら、自分の頭の中で両極端な思考が二つあっても、それは両方とも自分自身だと認識できて二重人格みたいだとは感じないだろう。

 

しかし、アスペルガー症候群の人はこういう「感情把握機能の低下」が見られるので、それぞれの思考が頭の中で分離している状態であると感じるために、二重人格のようだと感じてしまう。

 

思考に「本音」というものが付随していかない。

「本音」という感情が把握できないのだ。

 

二重人格についてどう考えればいいのか

アスペルガー症候群の人が自分を二重人格のように感じてしまうのは、

先天的な「感情把握機能の低下」によるものなので、それを根本的に治すことは至難のわざだと考える。

 

なので、根本的に治す以外の方法で対処をしていくようになる。

 

では、どうすればいいのか。

どう考えればいいのか。

 

着地点としては、両方の両極端な思考は、どちらも自分自身であると理解するというところになる。

 

定型発達者とアスペルガー症候群の人との違いで、根本的に言えるところの一つは、

アスペルガー症候群の人は「極端」であるということ。

程度の問題だ。

 

アスペルガー症候群の人に当てはまることは、少なからず定型発達者にも当てはまる。

それは、先ほどの両極端な思考にも言えることだ。

 

それはどういうことなのか。

 

定型発達者も、その時の状況や立場や経験によっては考え方や言うことが逆になることもあるだろう。

 

それと同じだ。

それが極端なだけなのだ。

 

じゃ、どの程度であれば「普通」で、どの程度であれば「異常」なのか。

そういう程度の境界線は聞いたことがない。

 

なので、「極端」ということを「個性」と捉えるべきだろう。

仮に、周囲の人と比べての「普通」とか「異常」という風に考えるならば、

みんな「異常」ということになる。

 

なぜなら、みんなそれぞれ個性が違うからだ。

周囲の人と比べる、「横の比較」をするとロクなことがない。

自分が疲弊するだけだ。

 

なので、過去の自分との比較、「縦の比較」をするといい。

他人に勝たなくていいから、自分に負けるなというヤツだ。

 

例えば、周囲の人が流行のアイテムを持っていたとして、自分はそのアイテムを持っていないとしよう。

 

周囲の人は「なんでまだ持っていないの?」と聞いてくるだろう。

みんなが持っているから持つということは「横の比較」をしているということだ。

 

「必要ないから持たない」ってか、「持ちたくない!」

これでいいのではないだろうか。

 

周囲の人と違ってても自分は自分だ。

 

それでも周囲の人からの評価や自分がどう思われているかが気になる人もいると思う。

 

しかし、誰かれ構わず全員に好かれようとすると、本当に大事な人を失う可能性が高くなるから、「縦の比較」をすることによりもっと自分を磨いた方がいい。

 

そうすると、友人や恋人に限らず自分にとって大事な人ができて失う可能性も低くなる。

 

アスペルガー症候群の人は自ら不幸に向かっている

本当の幸せとは、「自分を中心として、より限られたところ」にあると感じる。

それをもっと突き詰めていくと、「自分」というところに行き着く。

 

幸せとは遠くにあるものではなく、「自分の中にあってそれにいかに気づくか」ということになるのだ。

 

  • 金持ちでも幸せだと感じていない人
  • 貧しくても幸せだと感じている人

様々だが、なぜそうなるかを追求していった場合、

  • 周囲の人との関係
  • 自分の心の豊かさ

という要素が浮き彫りになってくる。

「幸せは金じゃない」と言っているのではなくて、「いかに満たされるか」ということだ。

 

なので、「横の比較」をして遠くを見ているようでは、

心の健康を損ない、幸せを感じる機会を失いかねない。

 

「横の比較」で周囲の人より恵まれた状況を手に入れた人で幸せという人もいると思う。

 

しかし、そういう人は求めるものがどんどん大きくなって、何を手に入れても満足できないというループにはまってしまう。

 

これが「不幸の始まりだ。

 

なので、アスペルガー症候群の人は定型発達者に比べて極端なだけなので、その極端さを個性として捉え、「縦の比較」の意識をもつことがとても重要なことになる。