アスペルGUY

高IQギフテッドと発達障害のアスペルガー症候群(ASD)の2E。元カウンセラー、元mensa会員。ここだけの超専門的な情報や知識などを書いている当事者ブログ。他にも精神障害・ADHD・IQや知能指数・mensaの事なども書いている。幼少期からの重度の不眠症や自律神経失調症を独学と分析により完全克服した経験がある。

 

 

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コミュ障的発達障害ADHDとアスペルガー症候群(ASD)の情緒障害の違い

アスペルガー症候群は、発達障害の中の自閉症スペクトラムの中に分類されている。

ADHDは、発達障害の中に分類されている。20180119224731

そんな発達障害のアスペルガー症候群と発達障害のADHDは、共に「情緒障害」だと言われているが、原因に決定的な違いがある。

 

それは、

  • アスペルガー症候群は、「感情把握機能」が低下しているので、自分や他人の感情を読み取ることが苦手
  • ADHDは、「感情抑制機能」が低下しているので、感情のコントロールをすることが苦手

という違いだ。

 

アスペルガーとADHDにはそういう決定的な違いがあるのだが、表に現れる特徴はよく似ていて間違われやすいし、誤診を受ける場合もある。

 

では、どういう風によく似ているのか、例を挙げていこう。

 

周囲の空気を読むことができない

発達障害の人は「空気を読を読むことができない」と言われているが、アスペルガーの人とADHDの人とでは「なぜ空気を読むことができないのか」という原因が違う。

 

それが、感情把握機能の低下感情抑制機能の低下だ。

 

アスペルガーの人の場合

アスペルガーの人は、感情把握機能が低下しているために、そもそも自分や他人の感情を読み取るのが苦手だ。

 

だから、言葉を額面通りに受け取ったり、爆弾発言をするなどの「空気が読めない言動」に出てしまう。

 

例えば、友達が自分にその場にいない「第三者のグチ」を言っていたとして、後日、そのグチを第三者に言ってしまうなどだ。

 

本人には悪気はなく、やってはいけないということが心情的にわかっていないのだ。

 

ADHDの人の場合

ADHDの人は、感情を読み取ること自体はできるのだが、感情抑制機能が低下しているために自分の感情の赴くままの言動を取るので、結果的に空気が読めていない。

 

ついつい、暗黙のルールなども無視して、自分の興味のあることや思いついたことを言動に出してしまうのだ。

 

人の話しを聞けない、指示通りに従えない、ルールを守れない

一般的には、アスペルガーの人は

  • 人の話しを聞く
  • 指示通りに従う
  • ルールを守る

と言われているが、

ADHDの人は

  • 人の話しを聞けない
  • 指示通りに従えない
  • ルールを守れない

と言われている。

 

しかし、アスペルガーの人も

  • 人の話しを聞けない
  • 指示通りに従えない
  • ルールを守れない

という場合がある。

 

アスペルガーの人の場合

アスペルガーの人は、決められたことは守るが、感情把握機能が低下していて感情が読み取ることが苦手なので、

  • 暗黙のルール
  • 言葉の裏にあるニュアンス

を読み取ることができない場合が多い。

 

なので、曖昧な言葉や表現で話していたりルール化されていると、その言葉の意味がわからず、結果的に

  • 人の話しが聞けない
  • 指示通りに従えない
  • ルールを守れない

ということになる。

 

ADHDの人の場合

ADHDの人は、感情抑制機能が低下しているので、

  • 人が話している途中で自分が興味のある話しをしてしまう
  • 興味の対象が他に移って指示とは違うことをしてしまう
  • 気がついたらついついルールを守れていなかった

ということがよくある。

 

そのため、

  • 人の話しが聞けない
  • 指示通りに従えない
  • ルールを守れない

ということになる。

 

わがままで自己中心的

発達障害の人は、よくわがままだとか自己中心的だとか言われることがある。

 

しかし、発達障害の人は基本的に素直で真面目だ。

結果的に、わがままで自己中心的に見えてしまうだけなのだ。

 

アスペルガーの人の場合

アスペルガーの人は、感情把握機能が低下しているので、把握できている感情に優先的に目を向ける。

 

それが、自分の感情と他人の感情の一部だ。

 

その把握できてる一部の感情がどういう感情なのかは、人によって異なるがほとんどの場合、自分の怒りの感情は比較的把握しやすいので、自分の感情が優先されてしまう。

 

なので、わがままで自己中心的に見える。

 

ADHDの人の場合

ADHDの人は、感情抑制機能が低下しているので、人のことに構わず、自分の感情の赴くままの言動をとってしまうことが多い。

 

そのため、わがままで自己中心的に見える。

 

コミュニケーション障害(コミュ障)

近年、「コミュ障」という言葉がよく使われるようになったが、

これは「コミュニケーション障害」のことをさす。

 

発達障害の人はこのコミュ障の人が多いが、アスペルガーの人とADHDの人とではコミュ障に違いがある。

 

アスペルガーの人の場合

アスペルガーの人は、感情把握機能が低下しているので、自分と他人の感情を読み取ることが苦手だ。

 

なので、「共感」がなかなかできない。

そのため、

  • へー
  • そうなんだ
  • なるほど
  • 知らなかった
  • すごいね

などの、共感や相槌やうなずきがなかなかできず、相手の話しの後にすかさず自分の興味のある話しをしてしまうことも珍しくはない。

 

正論を言うこともしばしば。

 

だから、アスペルガーの人はコミュニケーション障害(コミュ障)と言われている。

 

ADHDの人の場合

ADHDの人は、感情抑制機能が低下しているので、人の話しを途中で遮るように自分の頭の中に思いついたことや興味があることを話しだす。

 

だから、ADHDの人はコミュニケーション障害(コミュ障)だと言われている。