睡眠障害(悪夢障害)克服体験談。アスペルガー症候群(ASD)の二次障害
2019年1月26日更新。
アスペルガー症候群は発達障害の中の自閉症スペクトラムの中に分類されるが、彼らは精神障害などの二次障害を発症しやすい。
そんな数ある二次障害の中でも、発症するのが多いものの一つであるのが睡眠障害。
いつも全然眠れないとか、いつも途中で目が覚めるとかっていう不眠症が有名だ。
さらに睡眠障害の中でも悪夢障害というものがあり発症もしていたが、たまたまこれを克服することができたという体験談があるので、その話しをしていこう。
睡眠障害の一つ、悪夢障害とは
悪夢障害とは、字のごとくだが、恐怖や不安といった不快感を感じる夢を長期的に繰り返し見てしまうもので、夜間の中途覚醒があったり夢の内容をしばらく覚えていたりするもの。
- 死ぬ夢
- 殺される夢
- 何かを失敗する夢
- 孤独を味わうような夢
そういった夢が悪夢と呼べるような夢ではないだろうか。
これは日常や過去の不安や緊張や恐怖やストレスが原因だと思われる。
親からの虐待・ネグレクト・厳しくしつけられたなどの体験がある人や、真面目で考え込んでしまう人や悩みが多い人は発症しやすいだろう。
悪夢障害が発症した理由
このブログの筆者であるなっさんが悪夢障害を発症した理由は、日常での不安と緊張とストレスによるもの。
アスペルガー症候群の人には、そういうものを抱えている人が多い。
完璧主義・強迫観念・親からの支配や人格否定が幼少期の頃から継続的にあり、物心がついた時には悪夢を繰り返し見ていた。
どんな悪夢を見ていたかというと、殺される夢だ。
夢の中では何百回殺されただろうか。
サムスピのタムタムに刀で首をはねられたり、ゾンビとなった親に殺されたりなどなど。。。
恐怖のあまり起きても生きた心地がしなかった。
寝ても寝ても寝た気になれず、体力も精神力もあまりなかった。
そんな状態がおよそ30年くらい続いた。
大人になってから独学や分析で精神状態やいろんな精神疾患の改善を試みていたのだが、この悪夢障害だけはどうしても治すことはできなかった。
なぜなら、過去の記憶を消去するか、潜在意識から自分を強化しないといけないと思っていたからだ。
それらを可能にする方法がわからなかった。
でも、ひょんなことから偶然治ってしまった。
アスペルガー症候群にはきつかった仕事で悪夢障害が偶然治った
どんなことをしていて悪夢障害が偶然治ったかというと、仕事をしていたら治った。
で、どんな仕事かというと、テレアポの仕事。
オフィスの中の自分の席の目の前の机の上に白い電話機があって、受話器を取っていろんな企業に営業電話をかけまくって決裁者(社長)にアポをとって業務用コピー機を販売する仕事。
業務用のパソコンの中にリストが色々あって、それを見ていろんな企業に電話をかけていく。
中小零細企業とかお寺とか個人の商店とか色々あるのだが、片っ端から電話をかけていく。
1日に200回ぐらい電話をしていた。
話したこともない人に面識のあるテイで話していくのだが、ほとんどの場合ひとこと目で、
「もうかけてくんな」
「お前なんか知らん」
「迷惑」
とか言われて電話を切られる。
だから電話をかけるっていう母数を増やしていかないといけない。
電話をかけてこちらの社名を名乗った瞬間に電話を「ガチャ!」って切られる(ガチャ切り)、普段当然味わわないことだと思うが、これを毎日のようにずっと味わってると胸が痛くなってくる・・・
で、そこで電話をかける手が止まってしまう。
電話をかける手が止まったら、隣かその隣ぐらいに座ってる上司に「なんで電話せんの」。
と、ちょっときつめに圧力をかけるように言ってくる。
そして、受話器をとって電話をする手を止めないように僕の背後で見張る。
だから、胸が痛くてもいやがおうでも電話をかけざるを得ない。
しかもその会社は体育会系の会社で、「上官の命令は絶対だ」みたいな軍隊式の雰囲気の会社だったからなおさら。
で、胸が痛くなってる時に無理矢理電話をかけるっていうことをやっていたら偶然悪夢障害が治った。
なぜ睡眠障害の悪夢障害が治ったのか
なぜ、それで睡眠障害でもある悪夢障害が治ったのかというと、多分強くなったんだと思う。
表面的じゃなくて潜在的なところから。
悪夢っていうのはやっぱり自分の潜在的なところにあるものが夢に出ると思うのだが、悪いものが自分の中にあってそれが悪い夢として出てくるっていうイメージだと思う。
で、夢ではない現実の世界でそうやって強くなったのが影響したのか、悪夢を見なくなった。
悪夢を見たとしても、夢の中の敵キャラや最悪の状況に自分が勝ってるので悪夢だとは感じない。
今はそんな感じなのだが、この同じ克服方法をやったとしても人によっては状態が悪化するかもしれないし、この克服方法が他の人にも適用できるかどうかはわからないので、体験談としての共有になる。