カサンドラ症候群妻とアスペルガー夫の特徴
先天性の脳機能障害の中に発達障害があり、その中に自閉症スペクトラムがあり、その中にアスペルガー症候群がある。
そしてアスペルガー夫という言葉が使われるようになってきた。
これは、アスペルガー症候群の夫を持つ事で困っている妻が増えているという事を意味している。
それはなぜか。
一つは、アスペルガー症候群の人は一般の人とうまく共感ができないという特徴を持つために、一緒にいる人が対応をしていても寂しいと感じる事が多いからだ。
もう一つは、アスペルガー症候群の中でも何でも人のせいにして自分勝手なタイプがいる。
そして、その自分勝手で何でも人のせいにするタイプのアスペルガー夫によって家庭の輪を乱されて、
場合によっては鬱のような特徴をもつカサンドラ症候群になったり、離婚にまで追いやられる人も珍しくないからだ。
さらに、自分勝手で何でも人のせいにするタイプのアスペルガー症候群の中でも、口が達者な頭のいいタイプと、非論理的な頭の悪いタイプがいる。
一言でアスペルガー症候群と言っても他責特徴を持つタイプと自責特徴をもつタイプが存在するので、アスペルガー症候群の人全員が自分勝手で人のせいするという特徴を持っているわけではない。
そして、自分勝手で何でも人のせいにする特徴をもつアスペルガー夫に苦しめられている世の妻たちがSOSを出している事が多い。
そしてカサンドラ症候群を発症していることも多い。
今回は、この頭がよくて何でも人のせいにする特徴を持つタイプのアスペルガーを夫に持つ人向けにまとめていこう。
- アスペルガー症候群の人全てが同じ特徴を持つわけではない
- アスペルガー夫「尊大型」はなぜ自分勝手で何でも人のせいにするのか
- アスペルガー夫「尊大型」は共感よりも論理性や合理性を重視する
- アスペルガー夫「尊大型」の意外な改善トレーニング法
アスペルガー症候群の人全てが同じ特徴を持つわけではない
まず、「アスペルガー症候群の人全てが自分の夫と同じような人だ」という偏見があってはいけないので、発達障害やアスペルガー症候群のカテゴリー分けをしていこう。
カテゴリー分けは下の図の通りだ。
発達障害の中にアスペルガー症候群があり、アスペルガー症候群の中にはタイプが5つある。
その中でも、自分勝手で何でも人のせいにする特徴をもつ他責タイプは、尊大型と呼ばれるタイプだ。
特徴としては以下の通り。
- 共感よりも、解決・攻略・効率などを重視する
- そこを重視するあまり、解決の糸口を探るために「なんで?」とよく聞いてくる
- 自分ルールのこだわりが強く、押し付けてくる事もある
- 一人の時間が好き
- 人のせい、説教、否定、批判をよくしてくる
- 自分が正しい
- 完璧思考や白黒思考が目立つ
アスペルガー夫「尊大型」はなぜ自分勝手で何でも人のせいにするのか
アスペルガー夫の妻が困っている事の一つ、「他責」。
これはズバリ承認欲求が溜まっているのが原因だ。
幼少期や学童期に親や周囲の人たちから認められずに育った人は、認めて欲しい願望である承認欲求が溜まり、他責や自責をするという特徴をもつようになる。
認められなかった原因は様々だが、負の遺産がループしているところは共通していそうだ。
親が自分の価値観を押し付けることを子育てといい、その親も自分の子に同じ事をしてきた。
相手を認める、尊重するということを知らないのだろう。
こういう負の遺産がループしてきて、あなたの夫も同じように育ってしまった。
こういうケースがなかなか多い。
かばうわけではないが、忘れてはいけないのが加害者はもともとは被害者であるという事だ。
したがって、この人は
- こんな事をいうのだろうか
- この人はなぜこんな事をいうのだろうか
という視点を持つ事はとても重要だ。
自己主張の前には感情の整理や共感をする事がとても重要
承認欲求が溜まっているのが原因で他責をしてしまっているのに、理由や背景や経緯を無視し、我慢できないから「やめて!」と言ってやめさせようとしてもやめてもらえないという事になる。
例えば、あなたが夫のために何かプレゼントのようなものを買ってきたとして、その夫が「そんなものはいらない!買ってくるな!」と言われたらカチンとくるだろう。
買ってきたのには「理由」があるのに。。。
その「理由」を無視しないで欲しいと思うだろう。
それと同じ事なのだ。
全ての結果には必ず原因がある。
繰り返すようだが、これはとても重要な事だ。
アスペルガー夫「尊大型」は共感よりも論理性や合理性を重視する
アスペルガー夫の妻が困っている事の一つ、「共感」。
これは、アスペルガー症候群の人は生まれつき感覚が特殊であるのが原因だ。
感覚過敏や感覚鈍麻、言葉の解釈や共感、感じ方などがそれに当たる。
例えば、ゲームや動画視聴やパソコンなど、何か一つの事に集中している時に話しかけても返事をしない事があると思う。
これは感覚過敏の中でも「視覚過敏・鈍麻」や「聴覚過敏・鈍麻」が関係している。
感覚過敏があると感じ方が特殊になり自閉症状が発生する
感覚過敏があるとどうなるのか。
情報が自分の中の枠いっぱいに広がり、他の情報が入ってこなくなってしまう。
先ほどの例でいうと、画面の視覚情報が入ってくると自分の中いっぱいに広がり、聴覚情報が入ってこなくなるという事になる。
これが「感覚過敏・鈍麻」なのだ。
なので、意図的に無視をしているわけではない。
もう一つ例を出すと、外出先では怒りやすくなると思う。
これは、家の中より外の方が入ってくる情報が多くなり、脳内処理がしきれずにストレスを感じているので、怒りという表現で出てしまうのだ。
その怒りをもっと適切な表現に直すと不安という事になる。
誰でもそうだが、怒りという感情は二次感情になる。
一次感情は不安を含めた困りになる。
なので、人は何かに困っているから怒るのである。
これはアスペルガー症候群の人も含め、ほとんどの人が気づいていない部分だろう。
そして、こういう感覚過敏があるから、共感できずに自分の殻に閉じこもったように見える自閉症状が発生するのだ。
だからアスペルガー症候群も自閉症状域である自閉症スペクトラムの中の一つに該当するのだ。
アスペルガー夫「尊大型」の意外な改善トレーニング法
そんな感覚過敏・鈍麻、自閉症状という特徴を持ったアスペルガー症候群の尊大型である、アスペルガー夫の改善トレーニング方法を作った。
頭のいいアスペルガー夫「尊大型」は、解決・効率・攻略などを重視する特徴を持つタイプだと思うが、それを「ずらす」。
例えば、ゲームを例にして考えていこう。
このタイプはゲームをする時でも、いかに効率よく攻略するか、いかに効率よく強くなるかを重視するが、これに遊びの要素を入れるだけだ。
自分の好きなキャラを強くしたり弱いキャラを使ってみたりなど、ゲーム進行においてあんまり意味のないことを楽しんでいくようにするのだ。
趣味の楽しみ方の角度を変えてやるのだ。
そうやって自分の好きなゲームなどを通じて解決・攻略以外の部分にも意識を向ける事で、実生活においても解決・攻略以外の部分に意識が回るようになる。
つまり、質問攻めが減ったり完璧思考や白黒思考が緩和したり、会話の中で感情の部分に触れるようになったりなどの効果が期待できるのだ。