病院でしないアスペルガー症候群タイプ別診断テストチェック(孤立型・受動型・積極奇異型・尊大型・大仰型)
先天性の脳機能障害発達障害の中に自閉症スペクトラムがあり、その中にアスペルガー症候群がある。
近年、自分は該当するのではないかという不安を抱えている人は増えているだろう。
しかし、病院で診断をしてもらおうにも発達障害やアスペルガー症候群を診断できる病院は少ないし、予約待ちになる事も多いだろう。
そのため、ネット上の診断テストでチェックしようとするが、いまいちピン!とこない事もあるかと思う。
その理由はアスペルガー症候群という診断名はあまり使われなくなってきている。
さらに、あいまいな診断名で大きな総称である自閉症スペクトラムという診断名が使われてきているということだろう。
そんな時は、この記事に載せてある種類別診断テストをしてみるといいだろう。
元カウンセラーで高IQ当事者の観点からのものなので、他では見られないものだと思う。
が、あくまでも簡易診断なので、当てはまるからと言ってアスペルガーかどうかは別の話し。
正式な診断は医者にしかできないので、そこは覚えておいてほしい。
そもそも、アスペルガー症候群というのは種類が5つある。
症状は共通しているが、特徴はタイプごとに異なる。
そのため、全ての種類を混合している一般の診断テストをしてもピンとこないことがあるのだ。
上記のオリジナルの表を見ていただいたらおわかりになるかと思うが、アスペルガー症候群には
- 孤立型
- 受動型
- 積極奇異型
- 尊大型
- 大仰型
の5つの種類がある。
各種類共通の簡易診断テストと、各種類ごとの簡易診断テストをまとめていこう。
- 各種類共通の簡易診断テスト
- アスペルガー症候群「孤立型」の簡易診断テスト
- アスペルガー症候群「受動型」の簡易診断テスト
- アスペルガー症候群「積極奇異型」の簡易診断テスト
- アスペルガー症候群「尊大型」の簡易診断テスト
- アスペルガー症候群「大仰型」の簡易診断テスト
各種類共通の簡易診断テスト
- ニュアンスや暗黙のルールを感じ取る事が苦手なので、言葉を額面通りに受け取る事が多い
- 「白か黒」・「0か1」の極端な思考をするため、グレーな事がわかりづらい
- 抽象的な言葉が理解しづらく、具体的な言葉で言われないとわかりづらい
- 適度な休憩も取らず、何時間も好きな事や興味のある事を実行し続ける事が多い
- 興味や関心のない事は苦手で、あまり成長しない
- 急な予定の変更に対応に対応しづらく、変化を嫌う
- 人の気持ちを感じ取るのが苦手なため、雑談が苦手
- 心理的こだわりから、猫背やO脚や首前傾など、何かしらの姿勢崩れが目立つ
- 根は真面目
- 恐怖心が強く、普通の人が怖がらないような些細な事を怖がったり、嫌がる
- 空想癖がある
- コンプレックスが強く自己肯定感が低いため、自分の事を認められない
- 視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚などに「過敏」もしくは「鈍麻」が見られる
- 好きな事や興味のある事に集中している時、周囲の人の声が聞こえない
アスペルガー症候群「孤立型」の簡易診断テスト
- 「感情」や「共感」よりも「思考」を重視するので、表情に乏しい事が多い
- 「自分ルール」のようなこだわりがとにかく強い
- 「共感」や「共有」があまりできないので、友達がなかなかできない
- 感情面ですらも「思考」により「理解」しようとするので、思考力や分析力が飛躍し、周囲の人間よりも「頭がいい」と解釈する事もできる
- 特に得意分野は、「いかに極めるか」を楽しむ
- 人付き合いに興味がない
アスペルガー症候群「受動型」の簡易診断テスト
- わからないこと自体がわからないので、「わからない」という言葉がなかなか出ない事が多い
- 自己主張をあまりしないので、他人に流される事が多く、相手に合わせる事が多い
- 自分の事を聞かれたり、自分の事を話すのがすごく苦手
- 言葉のニュアンスがわからなかったり、空気を読めない事が多いが、空気を読む意識が高い
- 人に騙されやすい
- 周囲の人間から「幼い部分がある」と思われている事がある
アスペルガー症候群「積極奇異型」の簡易診断テスト
- 周囲の人間から「幼い部分がある」と思われている事がある
- 自分の好きな話しを一方的にしてしまう傾向にある
- 人との物理的距離が近く(ボディタッチ、パーソナルスペースなど)、心理的距離も近い(馴れ馴れしい)
- 特に男性の当事者の場合は、人から「近い!近い!」と言われた事がある
- 「思考」よりも「感情」優位な人が多く、「気づき」が少ない
- 金銭管理が苦手
アスペルガー症候群「尊大型」の簡易診断テスト
元孤立型の場合は「孤立型」の内容と同じ。
元受動型の場合は「受動型」の内容と同じ。
元積極奇異型の場合は「積極奇異型」の内容と同じ。
それに加えて以下の内容も加える。
- 人(親など)から認められたり肯定された事が少ないために、承認欲求が溜まり、自分の言う事が認められないと人の事をよく責めて怒る
- 自分に非はないか、自分の非を認めようとしない
アスペルガー症候群「大仰型」の簡易診断テスト
「孤立型」の内容と同じ。
それに加えて以下の内容も加える。
- 他の人と比較しても過剰な敬語を使いがち
- 他の人と比較しても動きがゆっくり
- 自分の中の「理屈」や「ルール」を「普通」や「常識」だと感じ、人の事を指摘してしまうか指摘したくなる