アスペルGUY

高IQギフテッドと発達障害のアスペルガー症候群(ASD)の2E。元カウンセラー、元mensa会員。ここだけの超専門的な情報や知識などを書いている当事者ブログ。他にも精神障害・ADHD・IQや知能指数・mensaの事なども書いている。幼少期からの重度の不眠症や自律神経失調症を独学と分析により完全克服した経験がある。

 

 

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なぜアスペルガー症候群(ASD)の人は頭がいいと言われるのか(孤立型・受動型・尊大型・大仰型)

2019年2月28日更新。

 

発達障害の一種であるアスペルガー症候群の人は頭がいいと言われている。

もちろん、みんながみんな頭がいいのではなく、だいぶ個人差がある。

 

では、なぜその個人差が生まれるのだろう。

なぜ頭がいい人は頭がよくなり、なぜそうではない人は良くなっていかないのだろう。

 

そもそも、アスペルガー症候群の人が頭がいいと言われているのはどういう頭のよさなのか。

 

頭の良さにも種類がある。

  • 勉強ができる
  • 賢い
  • 頭がキレる
  • 頭の回転が早い
  • IQが高い

こういった頭の良さの種類がある。

 

では、このあたりを紐解いていこう。

 

アスペルガー症候群の人の場合の頭がいいとはIQが高いということ

そもそもアスペルガー症候群の人の場合の頭がいい人はどういう風にいいのか。

ズバリ、上記の種類の中の「IQが高い」ということだ。

 

もちろん頭がいい人の中には、勉強ができる人もいるしできない人もいる。

そして、「賢い」人はほとんどいない。

 

自分にとって有利な状況にするための選択肢を選ぶ能力は、基本そこまで高くないということだ。

基本頭はキレるが、根本的に言える部分はそこではない。

 

一般的にいうアスペルガー症候群の人の場合の頭がいいというのは、研究者気質であったり哲学が得意な人などのことをさす。

 

決して勉強ができるとか大卒の人が多いとかそういう意味ではない。

 

頭のいいアスペルガー症候群の人たちに一貫して言えることは、「IQが高い」ということなのだ。

 

特にアスペルガー症候群の人の場合のIQが高いということは、物事の根本的な原因を捉え、そこに対策を打つことで解決させるような考え方をするということ。

 

そして、そこに執着するあまり、解決こそしないがすぐに結果が出るような短期的対策やいたちごっこのような対策を嫌い、根本的対策にのみこだわるので、賢くない。

 

自分にとって、手っ取り早く有益になるための方法を取ろうとしないということだ。

なので、アスペルガー症候群の人は頭がいいとか頭が悪いとか正反対の評価を受けるようになるのだ。

 

そして繰り返すようだが、アスペルガー症候群の人全員が頭がいいということではない。

 

頭がいい人(IQが高い人)は一部の受動型と孤立型・一部の尊大型と大仰型

頭がいい人はどういう人なのか。

それはアスペルガー症候群のタイプによって変わる。

 

アスペルガー症候群は、発達障害の中の自閉症スペクトラムの中に分類され、

さらに、そんなアスペルガー症候群にはいくつかタイプがあるのだ。

  • 孤立型
  • 受動型
  • 積極奇異型
  • 尊大型
  • 大仰型

この5つがある。

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その中で頭がいいと言われているのは、

  • 一部の受動型
  • 孤立型
  • 一部の尊大型
  • 大仰型

 

大仰型や半数ほどの尊大型は孤立型の派生タイプになるので、IQに関しては、この二つのタイプは孤立型と同じと捉えても差し支えない。

 

特徴でいうと以下のような特徴があるタイプだ。

  • 人に対してよく「なんで?」と質問をする
  • 自分ルールやこだわりが強い
  • 自分の得意分野ではかなりの才能を発揮する
  • 人と関わるのが苦手
  • 分析力に長けている

 

なぜ頭がいい人(IQが高い人)とそうではない人に別れるのか

では、なぜ頭がいい人とそうではない人に別れるのか。

アスペルガー症候群の中でも積極奇異型の人は頭のいい人が少ないのだが、

なぜ、積極奇異型は頭がいい人が少ないのか。

 

これは、「感情型」「思考型」の違いだ。

積極奇異型は「感情型」で、孤立型は「思考型」で、受動型はその中間に位置する。

 

アスペルガー症候群の人は、「自分の感情を自分の感覚で捉えることが苦手」というのが根本的に言えるところだ。

 

自分の感情を把握しきれないのだ。

だから相手の感情や気持ちや空気がわからないのだ。

 

なので、感覚ではわからないと気づいてなんとかしようとして、頭で考えて理解しようとする。

 

この傾向が強くなるほど頭が良くなっていって、難しい考え方をするようになって、孤立して人間関係を拒むようになる。

 

これが孤立型だ。

 

感情を頭で理解しようとして、自分特有の哲学を生み出すようになるのは、彼らの処世術なのだ。

 

人の感情や気持ちのことを「わからないけどわかる」と表現する人もいるが、これは「感覚ではわからないが、頭の中や理屈では理解している」という表現に変えることができる。

 

さらに、このタイプは一般的にいう「正論」というものをよく言う。

彼らは正論だと思っていないので、「一般的に」という言葉が使われる。

 

処世術として感情を頭で理解するということを覚えているため、「共感」「感情の理論」よりも「解決のための理論」を優先する。

 

なので、それが一般的に「正論」に聞こえるのだ。

 

なぜアスペルガー症候群(ASD)の人は頭がいいと言われるのか、まとめ

  • アスペルガーの人には頭がいい人とそうではない人がいる
  • アスペルガーの人の頭がいいとはIQが高いということ
  • ほとんどのアスペルガーの人は賢くない
  • 頭がいいアスペルガーのタイプの多くは孤立型