【注意】アスペルガー症候群(ASD)診断チェックテスト
2019年2月8日更新。
よく、「自分は発達障害なのかな」「アスペルガー症候群なのかな」と思って調べていくと、
病院やネット上で診断チェックテストを実施する、というところに行き着くようになると思う。
しかし、発達障害や自閉症スペクトラムやアスペルガー症候群の診断チェックテストを受ける時は、
病院やネットの診断テストを利用すると思うが、これらには注意をしないといけない。
それはなぜか。
- 各個人の「症状」は共通している部分は多いが、「特徴」や「特性」は人によって様々
- 診断チェックテストに記述してある表現が曖昧
ということが理由だ。
今回は、発達障害の中でも自閉症スペクトラムの中の「アスペルガー症候群」を例に解説していこう。
- アスペルガー症候群(ASD)に共通している3つの症状
- アスペルガー症候群(ASD)は曖昧な表現が理解しづらい
- 曖昧な記述がしてある診断チェックテストは注意が必要だ
- 病院などのアスペルガー症候群(ASD)診断チェックテストには注意、まとめ
アスペルガー症候群(ASD)に共通している3つの症状
アスペルガー症候群の「症状」は3つあると言われている。
- 社会性、における症状
- コミュニケーション、における症状
- 想像力、における症状
この3つはアスペルガー症候群の人には共通する「症状」だ。
しかし、診断チェックテストで
「社会性に問題がある」
と書かれていたら、表現が曖昧すぎて答えるのが難しく感じるだろう。
アスペルガー症候群の人は特に曖昧な表現を理解しづらいので、もっと具体的にしないといけない。
それは、診断チェックテストであっても、普段の会話であってもだ。
だから、具体的にその「症状」があるから、どんな「特徴」が出ているかを把握しなければならない。
そして、この特徴は当事者によって変わるので、全員に同じ診断チェックテストを実施するのは「正確な診断」とは言えない。
さらに、曖昧な表現で記述してあることが多いため、これも「正確な診断」とは言えない。
アスペルガー症候群(ASD)は曖昧な表現が理解しづらい
例えば、「◯か✖️」で答える診断テストで、
「周囲の人とうまくコミュニケーションが取れない」
と記述してあったら、アスペルガー症候群当事者の人はどう感じるだろうか。
曖昧すぎて答えにくいのではないだろうか。
- 「周囲の人」とは、家族の事をさしているのか、友達の事なのか、他人の事なのか、もしくはそれらの人たち全員の事をさすのか。
- 「うまく」という基準や定義はなんなのか、周りから言われるかどうかなのか、自分の勝手な判断でいいのか。
- 「コミュニケーションが取れない」というのは、取れるか取れないかなのか、取れる時と取れない時はどうすればいいのか、総合的に判断して70点の時は取れてると判断していいのか。
など、いろんな意味に受け取れてしまうような記述は、当事者たちの混乱を招くだけだ。
なので、もっと具体的に、
「家族や友達などの周囲の人たちと、自分の思ったようにコミュニケーションを取れない事が多いとたびたび感じる」
などと記述しないと、病院における診断チェックテストや問診票で「正確な診断」にならなかったり、「誤診」を招くと感じている。
曖昧な記述がしてある診断チェックテストは注意が必要だ
だから、診断チェックテストの結果を参考にして、その後の口頭による質問によって具体的に把握していくようにしないといけない。
そこに注意が向いている病院もあれば、そこの全く注意が向いておらず、診断チェックテストの結果のみで判断しようとする病院もあるだろう。
なので、診断チェックテストを受ける場合、そういうところに注意が必要なのだ。
個人的に作った診断チェックテストはコチラ。
病院などのアスペルガー症候群(ASD)診断チェックテストには注意、まとめ
- アスペルガー症候群の症状は共通しているが、特徴や特性には個人差がある
- 一般の診断チェックテストの記述表現は曖昧なため、答えるのに困る