発達障害ADHDとアスペルガー症候群(ASD)の15個の特徴と症状の違い
アスペルガー症候群は、発達障害の中の自閉症スペクトラムに分類され、
ADHDは、発達障害の中に分類される。
発達障害のアスペルガー症候群とADHDはよく似ている部分もあるが、全く別の発達障害だ。
似ているあまり、医者でも診断を間違うこともあるくらいだ。
診断を間違うと対策がまるで変わってくるので、的確に診断してもらわなければならない。
なので、アスペルガー症候群とADHDの一般的な症状と特徴と違いについてまとめてみた。
アスペルガー症候群の一般的症状
アスペルガー症候群の一般的な症状について。
コミュニケーションの障害
感情や気持ちを察するのが苦手なので、
- 言葉でも文字でも曖昧な表現がわからない
- 空気を読まない発言をしてしまう
- 言葉を額面通りに受け取ってしまう
対人関係の障害
- 自分一人だけ浮いてしまう
- 他の人の気持ちを察するのが苦手
- 興味の対象が自分に集中しがち(自己中心的)
特定の物事へのこだわり・興味
- 自分ルールが強い(強迫観念のようなものもある場合が多い)
- 特定の物事に対して過集中してしまう
発達障害ADHDの一般的症状
ADHDの一般的な症状について。
多動性
- じっと座っている事ができない
- 黙ってじっとしていられない
- 絶え間なく喋り続ける
衝動性
- 思ったことを口にしてしまう
- 衝動買いをしてしまう
- 自分の話す順番を待つ事ができない
- 結論なしに喋り続ける
不注意
- 簡単に気をそらされる、ケアレスミスが多い、物事を忘れる
- 一つの作業に集中し続けるのが難しい
- その作業が楽しくないと、数分後にはすぐに退屈になる
アスペルガー症候群とADHDの各特徴と違い
アスペルガー症候群とADHDの各特徴と違いについて。
想像力の特徴と違い
映画やドラマを鑑賞する時、
- アスペルガー症候群の人は、感情移入をせずに演技のうまさを見る。
- ADHDの人は、感情移入して作品の登場人物になりきってしまう。
精神年齢の特徴と違い
- アスペルガー症候群の人は、子供っぽい一面があり感情のコントロールができない一面もあるが、情緒的には子供っぽくない。
- ADHDの人は、情緒的な部分の発達が子供のままで止まっているような感じ。
考え方の特徴と違い
何かに取り組む時も話す時も、
- アスペルガー症候群の人は、細部や手段ほどこだわる。
- ADHDの人は、全体像や目的を見る。
金銭管理の特徴と違い
お金を使う時、
- アスペルガー症候群の人は、自分のお金が減らなければいいと思うが、自分のこだわりにはお金をかける。
- ADHDの人は、割り切る事ができるので節約ができ、少しでも安いところで買い物をしようとするが、安いからと言って同じものを何個も買ってしまう。
アスペルガー症候群とADHDの決定的な違い
- アスペルガー症候群の人は、特定の人(依存)の前で態度が変わる。
- ADHDの人は、誰でも平等に接する事ができる。
空気の読み方の特徴と違い
- アスペルガー症候群の人は、そもそも空気を読む能力が低い。
- ADHDの人は、空気を読めるがついつい衝動的な行動に出てしまう。
忘れ物や失くし物の特徴と違い
- アスペルガー症候群の人は、忘れることや失くすことの重要性をわかっていないから、そもそも気をつけるようなことをしない。
- ADHDの人は、忘れることや失くすことはダメだとわかっているが、ついうっかり忘れたり失くしたりしてしまう。
共感の特徴と違い
- アスペルガー症候群の人は、自分の愚痴を聞いてもらうことや他人の愚痴を聞いてあげるという事が理解できず、結論を求めたりアドバイスをしてしまう。
- ADHDの人は、自分の愚痴を聞いてもらうことや他人の愚痴を聞いてあげるということ自体は理解しているが、つい喋りすぎたり黙って聞く事が苦手。
会話・雑談の特徴と違い
- アスペルガー症候群の人は、人の気持ちを汲み取る事が苦手なので、「報連相」のような会話・雑談になる事が多い。
- ADHDの人は、人の気持ちは汲みとれるが、相手がしゃべっている時にもついうっかりしゃべってしまう。
集中力の特徴と違い
- アスペルガー症候群の人は、興味のないものとあるものの差が激しく、興味のある物事には過集中をしてしまう。
- ADHDの人は、興味の対象が多く集中力が分散してしまう。
計画性の特徴と違い
- アスペルガー症候群の人は、規則性や法則性を好むため計画通りに行動するのは得意だが、ハプニングや急なスケジュール変更があるとパニックになり対応が困難になる。
- ADHDの人は、計画通りに行動するのは苦手。
整理整頓や片付けの特徴と違い
- アスペルガー症候群の人は、物に対して強いこだわりを持つ事も多く、捨てられない。
- ADHDの人は、注意力が散漫になるため整理整頓や片付けが完結しないので、苦手。
運動能力の特徴と違い
- アスペルガー症候群の人は、運動全般や手先を使った繊細な動きが苦手。
- ADHDの人は、運動は苦手ではない。
感覚過敏の特徴と違い
- アスペルガー症候群の人は、視覚過敏・聴覚過敏・嗅覚過敏・味覚過敏・触覚過敏のいずれかを持っていて、日常生活に支障をきたす事がある。
- ADHDの人は、聴覚過敏を持っている事がある。
マルチタスク(複数情報同時処理)ができない
- アスペルガー症候群の人は、一つの事にしか集中できなくその時は他の事が見えない。(一つの物事を完結させる)
- ADHDの人は、興味の対象が次々に移るのでどれも完結しない。