アスペルガー症候群(ASD)の特徴。嫌いな5つの物事
アスペルガー症候群は、発達障害の中の自閉症スペクトラム(ASD)の中に分類される。
そんなアスペルガー症候群の人には、共通する嫌いな物事がいくつかある。
同じアスペルガー症候群の人でも個人差があるのだが、一般的に嫌いだと言われてる物事は思いつくだけで5つほどある。
その5つの嫌いな物事をまとめていこう。
アスペルガー症候群(ASD)の特徴。嫌いな5つの物事
アスペルガー症候群の人が嫌いな物事は次の5つ。
- 自分の所有物を勝手に触られる
- 曖昧なことを言われる
- 急な予定変更を強要される
- 納得がいかないこと
- 世間話などの感情面や共感が必要な会話
自分の所有物を勝手に触られる
アスペルガー症候群の人には、自分の所有物を勝手に触られるのを嫌う特徴がある。
自分の所有物にこだわりがあったり、物の置き場を決めていたりする。
場合によっては物の配置をミリ単位で決めていたりもする。
それを勝手に触ろうものなら、すごい剣幕でキレることもある。
このブログの筆者であるなっさんも幼少期の頃はそうだった。
曖昧なことを言われる
アスペルガー症候群の人には、曖昧なことを言われるのを嫌う特徴がある。
曖昧なことや抽象表現が理解できないことが多く、具体的に言われないとなかなかわからない。
そして、理解できないことや納得できないことに対しては極度にストレスを感じる。
だからアスペルガー症候群の人はよく「なんで?」と聞くことがある。
これは具体的に聞かないと納得できなくてストレスを感じるために、解消しようとしているのだ。
急な予定変更を強要される
アスペルガー症候群の人には、急な予定変更を強要されるのを嫌う特徴がある。
前から決めていた予定を変更せざるを得なくなったり、普段通ってる道とは違う道を通ったりなど、急な予定変更が起きると、頭の中で処理ができなくなり極度にストレスを感じる。
そして、発狂したりパニックを起こす人もいる。
そういう白黒思考もあってか、アスペルガー症候群の人は完璧主義の人が多い。
納得がいかないこと
アスペルガー症候群の人には、納得がいかないことを嫌う特徴がある。
アスペルガー症候群の人は「納得」というのがキーワードになっていると思われる。
納得がいかないことに対して極度のストレスを感じるのだ。
日常生活の中でも納得のいかないことはやろうとしないこともよくある。
一般論ではなく、根拠に基づいた理論的な説明をしないとなかなか納得できない。
アスペルガー症候群の人は何かしらの感覚過敏を持っているが、感覚過敏の中でも聴覚過敏においても「納得」というものが関係していると思われる。
聴覚過敏をもつ人は大きな音や騒がしい環境を嫌うが、自分で大きな音を起こしたとしてもそんなにストレスにならない。
これはおそらく、大きな音が鳴る場所や方向と音の大きさが事前に把握できて納得しているからではないだろうか。
大きな音が鳴るにしても、「今から大きな音が鳴るよ」と説明を事前に受けていれば、音によるストレスも軽減されるのではないだろうか。
世間話などの感情面や共感が必要な会話
アスペルガー症候群の人には、世間話などの感情面や共感が必要な会話を嫌う特徴がある。
アスペルガー症候群の人は先天的に「感情把握機能の低下」を引き起こしていると考えられる。
そのため、自分の感情の把握も定型発達の人より難しいために、人の感情の把握も難しくなる。
だから、感情や共感が必要な会話である世間話を嫌う。
無理やり世間話をしても空気を読めない発言をしてしまい、周りの人たちから批判されることも多い。
そのため、ますます世間話をすることを嫌いになってしまう。