アスペルガー症候群(ASD)の外見の特徴(顔・目・姿勢・表情)
アスペルガー症候群は、発達障害の中の自閉症スペクトラム(ASD)の中に分類される。
さらに、タイプを5つに分けることができる。
- 孤立型
- 受動型
- 積極奇異型
- 尊大型
- 大仰型
の5つだ。
そんなアスペルガー症候群には、外見(顔・目・姿勢・表情)にある程度共通した特徴がある。
特徴があると言っても各タイプごとにその特徴は変わる。
こういうことがわかってくると、アスペルガー症候群の人の中でも特にサイレントアスペルガー(無自覚未診断のアスペルガー症候群の人)を外見だけで判断するための材料になるのではないかと思う。
ということで、アスペルガー症候群の外見の特徴(顔・目・姿勢・表情)をまとめていこう。
- 顔の表情が乏しい
- 猫目・つり上がった目・一重まぶた・奥二重
- 姿勢くずれがある(猫背・前首・ガニ股)
- よく一人でニヤニヤしている(空想)
- 鬼気迫るような表情をすることがある
- 動作が速い(遅い)
- その場にあってない感情表現をする
- 視線が合わない
- 過集中をしている時には話しかけても応答しない
顔の表情が乏しい
アスペルガー症候群の人は「顔の表情が乏しい」ということは一般的にはよく言われることだが、
これはアスペルガー症候群全ての人に当てはまりやすいわけではなく、孤立型・尊大型・大仰型と呼ばれるタイプの人に当てはまりやすい。
これらのタイプの人は、感情よりも思考が優位に働きやすいため、感情が顔の表情に出にくいのだ。
なので、「顔の表情が乏しい」ということになる。
猫目・つり上がった目・一重まぶた・奥二重
アスペルガー症候群の人の目は、
- 猫目や
- つり上がった目や
- 一重まぶたや
- 奥二重
の人が圧倒的に多いように感じる。
今まで出会ってきたアスペルガー症候群の人たちは、今のところもれなくこういう特徴があった。
まだ出会っていないだけで、パッチリした目をした人もいるかもしれないが。。。
姿勢くずれがある(猫背・前首・ガニ股)
アスペルガー症候群の人は、こだわりが強い人が多い。
そして、そのこだわりが姿勢にも出てしまうことが多い。
猫背・前首・ガニ股などだ。
なぜなら、自分の心の内と外はリンクしているからだ。
心理的にこだわりやひずみがある場合は、姿勢などの外見にも出やすい。
「服装の乱れは風紀の乱れの法則」だ。
よく一人でニヤニヤしている(空想)
アスペルガー症候群の人は、一人で空想のふけることが多い。
その中でも積極奇異型と呼ばれるタイプの人は、空想しながら一人でニヤニヤすることが多い。
いつでもどこでも何をしている時でも空想にふけることができる。
中には24時間、
- ご飯を食べている時でも
- お風呂に入っている時でも
- 仕事中でも
- 睡眠中でも
空想している人はいる。
頭の中が現実世界にいないのだ。
一点を見つめながら一人でニヤニヤしていたら、それは絶賛空想中だ。
鬼気迫るような表情をすることがある
アスペルガー症候群の中でも、積極奇異型と呼ばれる人は鬼気迫るような表情をすることがある。
これは、やる気と集中力が極限にまで達している場合に起こりやすい。
見ていると何か異様な雰囲気を感じるからわかりやすい。
動作が速い(遅い)
アスペルガー症候群の人は、動きにも特徴があることが多い。
動作が速いもしくは遅いということ。
もちろん普通の速さの人もいるが、一般の人よりも動作に特徴がある人が多い。
興奮状態(交感神経作用状態)の人ほど動作が速い傾向にある。
タイプ的には、孤立型・受動型・積極奇異型・尊大型の人に多い。
そして、動作が遅い傾向にある人は大仰型の人が多い。
ちなみに、動作が速い人は不眠症を患っている可能性が高い。
その場にあってない感情表現をする
アスペルガー症候群の人は、感情や気持ちというものがよくわからないことが多いので、物事の解釈の仕方(認知)も特有だったりする。
なので、ちょっとしたことで急に怒ったり、普通は笑わないところで笑ってしまったりすることがある。
視線が合わない
アスペルガー症候群の人は「視線が合わない」ということも一般的によく言われることだが、実は視線が合う人や合わせられる人は結構いる。
でも、視線が合わないもしくは合わせられない人は、アスペルガー症候群ではないにしろ自閉傾向を持ち合わせている可能性が高い。
こういう人でアスペルガー症候群や自閉傾向でないのなら、後天的な人間恐怖症やそこからくる極度の人見知りだろう。
過集中をしている時には話しかけても応答しない
アスペルガー症候群の人は、よく過集中という状態になる。
集中力を発揮しすぎて周りの人の声が耳に入らないことも多い。
これは、感覚過敏というものからきている。
感覚過敏とは、文字通り感覚が過敏なことであり、特定の感覚が急に自分の頭の中を支配してしまうものであり、
- 視覚過敏
- 聴覚過敏
- 嗅覚過敏
- 触覚過敏
- 味覚過敏
の5つに分類することができる。
アスペルガー症候群の人や自閉傾向をもつ発達障害の人全員がこの全ての感覚過敏を持っているのではなく、どれか1つ以上の感覚過敏を持っている。
アスペルガー症候群をはじめ、自閉傾向をもつ発達障害の人はこの感覚過敏を何かしら持っている。
そして、感覚過敏を持っているから自閉傾向が発生する。
なので、パソコンやテレビに釘付けになっている人は、その今見ている情報が急激に自分の頭の中を支配したのだろう。
その時は、その情報以外の情報に対しては逆に感覚鈍磨になるので、頭の中に情報が入りにくくなっている。
だから、過集中をしている時には、話しかけても声が耳に届かないのだ。
そんな時は、名前を呼んであげると応答したりする。