感覚過敏と考え方。自閉症スペクトラム(ASD)やアスペルガー症候群の特徴
2019年1月11日更新。
質問をいただいたんでお答えしていきます。
今回の質問はこちら。
五感が敏感、についてです。
私は音と味覚(特に音)が異常に敏感です。
映画館では登場人物と自分が重なり、椅子からずり落ちたり、叫んでしまったり、気絶したこともあるため、迷惑をかけるので映画館には行かなくなりました。
でも普通の場所でも、異常に物事に驚いて一緒にいる人に迷惑をかけます。
また食品の鮮度に異常に敏感なので、食事を楽しめないこともあります。美味しいと評判のお店に行っても、ソースやドレッシングのレシピ(隠し味)が分かるので、すぐ「これなら作れる」とか「この単純なレシピでこの値段は高すぎる」と批判的な感覚になり、何でも楽しめません。
買い物に行ってもすぐ単価とか、そういうことばかり考えて、サービス料への感謝ができないとか、人生を損している感じです。
もっと気楽に人生を楽しむコツはありますか?
多様化社会に適応するための考え方
いろんな細かい部分に気がついてしまうため、評価も厳しくなってしまうんですね。
自閉症スペクトラムやアスペルガー症候群の人には感覚が過敏な人が多いので、そういう苦労もあるかと思います。
僕は五感はそこまで敏感ではないですが、言いたいことはよくわかります。
これは五感が敏感であるとかそうじゃないとかというよりも、考え方の問題のような気がします。
近年時代とともにどんどん多様化社会になってきていますが、それに対して納得のいく説明を求めているような気もしますので、求めている答えになるかどうかはわかりませんけど、多様化社会に対しての納得のいきやすそうな説明をしていきます。
結果や人気というのは、どれだけ多くの人に好まれているか、ということになります。
ということは、結果を出したり人気になろうと思うと、クオリティはそこそこにしてあとはどれだけ多くの人に知ってもらうか、というふうに考えていく方が効率がいいです。
少し前に一世を風靡したPPAPという楽曲を例に考えると分かりやすいかもしれないです。
クオリティと拡散
PPAPという楽曲は、僕は少しくらいは好きですけどそこまで好きじゃないです。
たぶんそういう人が多いんじゃないかなと思っています。
じゃあなぜあそこまで人気が出たのか。
それは多くの人に知ってもらったからだと思います。
口コミとかインターネットを使っての拡散とかに力を入れたはずだと思います。
自分のことや自分が作ったものを好きな人を増やしていこうと思うと、いろんな人に知ってもらう、要は分母を増やすと手っ取り早いです。
例えば、10段階評価でクオリティが10で拡散が0の場合と、クオリティが5で拡散が5の場合とだったら、多分後者の方が好きになってくれる人は多くなると思います。
人の価値観は様々だから好きになる人もいれば嫌いな人もいるはずです。
だから好きになってくれる人をたくさん探していくわけです。
当然評価をつけるのは客であったりファンであるわけです。
同じ客やファンの中でも、多数派のタイプの支持を得るようにしていかないとそのお店は事業が潰れてしまいます。
僕は質問者様の感覚は確かなものだと思います。
しかしその感覚が確かなものだとしても、一般の人に受け入れられなかったら評価が悪いということになり、そのお店や事業は潰れてしまいます。
何を言いたいのかと言うと、評価もそうですし幸せの価値観もそうなんですけど、その人がいいと言ったらいいと思うんですよ。
幸せの価値観
よく聞く考え方で、こんな考え方があると思います。
いい大学に行っていい会社に就職して結婚してマイホームを買って、新しくできた家族と一緒に住むのが幸せ、という考え方です。
僕からするとそんなものは幸せでもなんでもなく、ただの洗脳や束縛だと思っています。
でもそういう人生を歩めた人が幸せだと感じたならば、その人にとってはそれが幸せなんだと思うんです。
究極を言うと、それは偽りの幸せであって真の幸せではないと思うんですけど、
それを説明したところで理解できない人が圧倒的に多いと思うので、
洗脳の中であってもそうでなくても、その人が幸せだと感じたら幸せだと思いますし、
この料理は美味しいからこの金額払います、
ということで納得した人が多いのならば、それはそれで成立するんだと思います。
だから質問者様がそのサービスと値段に納得がいかないのだったら、そのお店のサービスをわざわざ受けにいかなくていいと思います。
そういう人向けのもっと繊細なお店やサービスもあるはずなので、質問者様はそういったお店やサービスが釣り合っているのだと思います。
わざわざ自分と不釣り合いなところに行く必要はないと思います。
まるで、自分の嫌いなタイプの人と結婚して、「あなたのそういうところ嫌いだから直してくれ」って言ってるようなものだと思うので、自分に釣り合ったお店やサービスに対して良い評価をつけてあげればいいと思います。