天才と秀才の特徴と違い。~高IQギフテッドとハイアチーバーとアンダーアチーバー~
2019年3月2日更新。
世の中には「天才」や「秀才」と呼ばれる人たちがいる。
一言で天才や秀才と言っても、「分野」によってその種類が変わる。
その種類とは、
- アカデミックな分野(学校での5教科など)
- 芸術・音楽・スポーツなど
だ。
前者の天才を「ギフテッド」といい、
前者の秀才を「ハイアチーバー」といい、
後者の天才を「タレンテッド」という。
ここでは、
- ギフテッド
- ハイアチーバー
の特徴と違いを書いていこう。
それが天才と秀才の違いになる。
ギフテッドとハイアチーバーの共通の特徴
ギフテッドとハイアチーバーにはいくつか共通の特徴がある。
- IQ(知能指数)が高い
- 博識・物知り
- 得意分野では群を抜いている
- 学業成績が高い(一部のギフテッドには当てはまらない)
などだ。
両者ともに頭はいい(IQが高い)のだが、ギフテッドとハイアチーバーでは決定的な違いがある。
ギフテッドとハイアチーバーの違い
ギフテッドとハイアチーバーの特徴には違いがある。
- ギフテッドは「好奇心」、ハイアチーバーは「努力」で結果をだす(動機が違う)
- ギフテッドは生まれつき(先天性)、ハイアチーバーは教育環境(後天性)
- ハイアチーバーはもれなく学業成績が高い
- ギフテッドは完璧主義・過集中を持っている
- ギフテッドは孤立しがち
- ギフテッドは「天才気質」、ハイアチーバーは「秀才」
- 両者ともにIQは高いが、ギフテッドは本質的に高く、ハイアチーバーは知能テスト的に高い(表面的)
などの違いがある。
よく「クイズ王決定戦」のようなものがテレビで放送されているが、
これは直観だが、少なくとも半数はギフテッドじゃなくハイアチーバーな気がする。
「常識的」というか「特殊な感じ」がしない。
ギフテッドの人は、常識的な一面は持っていても、「個性派」や「特殊な感じ」のする人だ。
wikipediaより一部引用
ギフテッドの定義ひとつで、ギフテッド・クラスの選考基準が変わってしまう。
たとえば学業成績で選別する場合、ギフテッドと秀才、成績優秀者は学力的に同じ位置にいる。
しかしそこに到達するまでの過程、つまり学習方法や目的に違いがある。
この2グループが混在したクラスについては、ギフテッドとは名ばかりで進学クラスになっており本当にギフテッドである子供の救済になっていないという反対意見と、ギフテッドの子供が自分と異なるタイプのグループと接することができる多様性のある環境は好ましいという賛成意見がある。
優秀な子供(Bright Child) | ギフテッド(Gifted Child) |
---|---|
答えを知ってる | 質問する |
反復6-8回で修得する | 反復1-2回で修得する |
質問に答える | 詳細を討論する、話をそこから展開できる / 質問に疑問をもつ |
成績はトップグループ | グループ枠を超えた成績 |
アイディアを理解できる | 抽象化思考ができる |
興味を示す | 非常に好奇心が強い |
一生懸命に努力する | 遊びながら、集中力に欠けたり、でもよい成績をとる |
同学年の生徒といるのを好む | 大人や年上の生徒といるのを好む |
よい暗記力 | よい推測力 |
よいアイディア | 常識外れたアイディア(とっぴな、ばかげたアイディアに見える) |
簡単に学ぶ | 退屈、すでに答えを知ってる |
学校が好き | 学ぶことが好き(でも学校は好きではない) |
受容的 | 真剣、情熱的 |
自己満足する(正解した時) | 厳しい自己評価(完璧主義) |
精巧に真似ができる | 新しいデザインを創造する |
興味を持って聞く | 強い情感と意見を表す |
単純で順序立てたやり方を好む | ゴールを明確に設定し、そこから逆算する。複雑さを求めているような誤解を受ける |
注意深い | 心身ともに熱中、没頭する |
アンダーアチーバーの特徴
ギフテッドやハイアチーバーとは別に、「アンダーアチーバー」と呼ばれる人たちがいる。
ハイアチーバーは学業成績が高いが、アンダーアチーバーは
- IQ(知能指数)は高いが
- 学業成績が高くない
- 結果を出すことのできる高い能力を持つが、結果を出しにくい
タイプのことで、ギフテッドの「2E」というタイプに多く見られる。
発達障害を併発しているタイプのギフテッドのことだ。
なので、
学業成績が高いからと言ってギフテッドとは限らないし、
学業成績が低いからと言ってギフテッドじゃないとも限らない。
ギフテッドとハイアチーバーの相性
そして、ギフテッドとハイアチーバーは仲が悪いと言われている。
- ギフテッドの人には「思考の絶対法則」のようなものがあり、それが正しいと信じているが、ハイアチーバーの人には彼らのその思考の絶対法則のようなものは深くは理解できない
- ハイアチーバーの人は生まれつきの才能というより努力をしていることもあって、ギフテッドの人に対する「嫉妬」や「やっかみ」をもつことが多い(ギフテッドの人は努力とか勉強という言葉にマイナスイメージを持っていないことが多く、趣味のようなものだと捉えていることが多い)
というのが理由だろうと感じる。