アスペルGUY

高IQギフテッドと発達障害のアスペルガー症候群(ASD)の2E。元カウンセラー、元mensa会員。ここだけの超専門的な情報や知識などを書いている当事者ブログ。他にも精神障害・ADHD・IQや知能指数・mensaの事なども書いている。幼少期からの重度の不眠症や自律神経失調症を独学と分析により完全克服した経験がある。

 

 

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境界性人格障害(ボーダー)とアスペルガー症候群(ASD)の症状と特徴と違い

2019年3月4日更新。

 

アスペルガー症候群は、発達障害の中の自閉症スペクトラムの中に分類されている。

そしてボーダー(境界性人格障害)は、精神障害に分類されている。

 

そんな発達障害の「アスペルガー症候群」

精神障害の「境界性パーソナリティ障害(旧境界性人格障害)通称ボーダー」は似ているところが多い。

 

しかし、似て全く異なる障害だ。

 

誤診されることはあまりないと思うが、アスペルガー症候群とボーダー(境界性人格障害)のそれぞれの特徴の共通点や違いをまとめていこう。

 

アスペルガー症候群とは

発達障害のアスペルガー症候群とは、先天的な「感情把握機能の低下」により、下記の3つの症状を有する知的障害のない軽度の自閉症のことをさす。

  • コミュニケーションの障害
  • 人間関係の障害
  • 特定の物事へのこだわり

 

ボーダー(境界性人格障害)とは

特に幼少期より親から

  • 身体的虐待
  • 精神的虐待
  • ネグレクト(過度な無視や放置)
  • 感情のこもっていない接し方

などをされることにより、情緒が発達せず愛着障害になり、見捨てられることに対しての不安や恐怖(見捨てられ不安)が大きくなるため、

  • 愛されるために嘘をつく
  • 人の顔色を伺う
  • 自分が愛されているかどうかの試し行動をする
  • 愛されてないと感じるとキレる
  • 感情の起伏が激しい

などの症状が伴ってくる精神疾患だ。

 

アスペルガー症候群とボーダー(境界性人格障害)の特徴の共通点

白黒思考、頭の中に天使と悪魔の二人がいる

アスペルガー症候群の人は、頭の中に両極端な思考があり、軽い天使と悪魔がいる。

 

先天的に感情把握機能が低下しているので、「両方自分の考えだ」とか「両方自分の気持ちだ」と感じれず、違和感を感じる。

自分の中の別々の思考が自分に統一されていない。

 

ボーダー(境界性人格障害)の人は、平常時と感情的になった時とでまるで性格が違う。

優しくて魅力的な天使と、敵意むき出しで場合によっては身体的・精神的な危害を加えてくる悪魔がいる。

 

両方共に、悪魔がでた時は相手に嫌悪感を抱く。

悪魔が出なくなった時は、嫌悪感も出なくなる。

 

思い込みや被害妄想が激しい

アスペルガー症候群の人は、思い込みや被害妄想が激しいが、理論的に間違いを指摘してあげると気づくことも多い。

 

ボーダー(境界性人格障害)の人は、思い込みや被害妄想が激しい上に、それを指摘すると火山が噴火するように逆上する。

 

依存癖、愛着障害

アスペルガー症候群の人は、先天的に感情把握機能が低下しているために、「愛される」という感情がわからない。

 

ボーダー(境界性人格障害)の人は、愛されたという経験がないので、「愛される」ということがどういうことなのかわからない。

 

周囲の人からの目を気にする

アスペルガー症候群の人は、生まれつき自己肯定感が低いので、自分がどう思われているかが気になって、失敗をも恐れるので新しいことへのチャレンジがなかなかできない。

 

ボーダー(境界性人格障害)の人は、見捨てられることへの不安や恐怖がすごく強いので、自分が嫌われてないかなど周囲の人からの目が気になる。

 

急にキレる、豹変する、感情の起伏が激しい

アスペルガー症候群の人は、こだわりが強いため多少の「地雷」がある。

そして、その地雷に触れると、大人より子供ほどまるで火山が噴火するごとくキレる。

 

ボーダー(境界性人格障害)の人は、あくまでも自分のモノサシで「見捨てられた」とか「嫌われた」とか「否定された」と感じると、「絶対許せない!」と思い、場合によっては身体的・精神的危害を加えてくる。

 

接し方が難しい

アスペルガー症候群の人は、先天的に感情把握機能が低下しているので、言葉の裏にある相手の心情を読み取るのが苦手ため、言葉を額面通りに受け取りやすい。

おまけに、こだわりが強いので接し方が難しい。

 

ボーダー(境界性人格障害)の人は、感情の起伏が激しくすぐキレるし、キレ方が尋常じゃないので接し方が難しい。

 

人間関係

アスペルガー症候群の人は、人の感情がわかりづらいので空気を読むのが苦手なため、良質な人間関係を構築するのが難しい。

 

ボーダー(境界性人格障害)の人は、思い込みと感情の起伏が激しいため、良質な人間関係を構築するのが難しい。

 

感情の把握

アスペルガー症候群の人は、「淋しい」「悲しい」「感動する」など、自分の感情や相手の感情に気づくのが苦手。

 

ボーダー(境界性人格障害)の人は、アスペルガーの人ほどではないが、苦手。

 

アスペルガー症候群とボーダー(境界性人格障害)の特徴の違い

こだわり

アスペルガー症候群の人は、こだわりが強くてなかなかこだわりを捨てられない。

ボーダー(境界性人格障害)の人は、思い込みはあってもこだわりはなかなか見られない。

 

自覚症状

アスペルガー症候群の人は、「自分が何か他の人と違う」という感覚を持っていることも珍しくない。

 

ボーダー(境界性人格障害)の人は、基本的自覚症状は無く、自分のことを「普通」と思っていることが多い。

 

先天性、後天性

アスペルガー症候群の人は、先天的な脳機能障害。

ボーダー(境界性人格障害)の人は、後天的な精神障害。

 

女性に多い

アスペルガー症候群の人は、男性に多いと言われている。

ボーダー(境界性人格障害)の人は、圧倒的に女性に多い。

 

決定的な違い

アスペルガー症候群の人は、感情がそもそもわからない、勘違いによる価値観や考え方の形成が目立つ。

 

ボーダー(境界性人格障害)の人は、極度な思い込みによりずれたところで価値観や考え方が固まっている。